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2016年12月30日金曜日

大長編ドラえもんの感想をたらたら綴る その21(のび太の太陽王伝説)

わさび版になってからのドラえもんはDVD持ってなかったので
この感想文もあともう少しで終わりだなーと思ってましたが
amazonプライムにドラえもんが帰ってきたので、わさび版以降も書けそうです。
やったぜ。
良いお年を。

描き下ろしですらなくなった...

ドラえもん のび太の太陽王伝説(2000)

のび太たちがひょんなことから訪れた古代マヤナ王国の王子ティオはのび太くんにそっくり。そこでお互いに入れ替わってあれやこれやの騒動を起こすよくあるプロットのやつです。よくあるプロットとはいえ、前作・前々作までの短編原作を切り貼りしたようなできの悪いアイコラみたいなことをやめて、完全にオリジナルでいこうとした心意気は良かったんじゃないでしょうか。というかそれくらいしか良かったと思うところが個人的にはありません。


もしかして、僕たち/私たち...
入れ替わっちゃってる〜!?
ごめんなさい
全体的なストーリーとして、ドラえもんじゃなくて良かったよね。感が強いです。いや、ドラえもんじゃなかったらそれはそれで"なんでこんなの作ったの"な作品になっちゃうんで、ドラえもんの威を借りないわけにはいかないんですけど、借りるならもっとちゃんとドラえもんの要素を活かせよ、っていう。
今作では暴君ティオの成長ばかりが描かれ、のび太は全然成長しません。というか、初期パラメーターが運動神経が少し悪いだけの超いい子ちゃんになってます。もう大長編も21作目だからね(強くてニューゲームでも)しょうがないね。なのでダメ人間のび太が頑張ることで得られるカタルシスは皆無です。ジャイアンも所謂"大長編のジャイアンはいいやつ"がバチコン当てはまっており、魅力のないガキ大将です。スネ夫くんとしずかちゃんに至っては印象に残っておりません。
とにかく一つ一つのエピソードが薄いんですね。ジャイアンが棒術を教わる一連の流れとか、もっと厚みを持たせてれば後々のエピソードにも活きてくるのに、すごくさらっと流しちゃうから後々のジャイアン関連のエピソードが逆に白々しく見えちゃうという。


ヒロインの圧倒的モブ感
アステカ文明やマヤ文明を下敷きにしたストーリーは藤子先生らしいところではあるのですが、全くストーリーには活かせておらず。巨頭像のくだりとか、藤子先生であれば巨頭像の説明も入れた上でうまいことストーリーに絡ませてくるだろうところ、今作ではなんとなく出てきてなんとなく退場していくだけで、巨頭像(だけじゃなくてアステカ文明・マヤ文明)である必然性も全くなしです。絡ませりゃなんでもいいってわけじゃないんだよ!
ゲストキャラクターについては語る元気がなくなってきたのでとりあえず左のヒロインの画像でも舐めるようにご覧ください。


良かったとこはもう一つありました。劇中BGMはポップだけど、TVアニメシリーズとはまた一味違ってて印象深かったですね。ウィーン少年合唱団によるOPテーマと由紀さおり・安田祥子さんによるEDテーマも作品にあってるかどうかはともかく印象的。







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