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2016年4月14日木曜日

大長編ドラえもんの感想をたらたら綴る その19(のび太の南海大冒険)

お久しぶりですドラえもんの感想書きます。
文句ばっか書いてます。
ネタバレ前提です。


ドラえもん のび太の南海大冒険(1998)

藤子F不二雄さん没後、Fさん抜きで1から作る大長編としては最初の作品となりました。
感想の前に一つ断っておきます。僕はこの時期のドラえもんが一番嫌いです。声優が変わった後の"水田版ドラ"も何かと批判が集まりがちですが、あそこまで振りきっちゃうと逆にもう別物として楽しむこともできるんですが、この時期の遺産を食いつぶしている感じが一番個人的には耐えられませんでした。ということでほとんどポジティブなことは書いておりませんし、偏見の強い感想になってるかもしれませんので、その点はご留意くださいませ。



併映作品も焼き直し
あるかどうかもわからない海賊の財宝を探すぞと意気込むのび太が本当に海賊の財宝のありかを探し当てちゃったもんだからさぁ大変ドラえもんの道具を使って宝島まで大冒険なストーリーです。大長編第1作目の"のび太と恐竜"同様、序盤のストーリーは原作短編にあったお話を切り貼りしたものとなっております。敵役が未来人ってのも恐竜と一緒ですね。まぁ未来人が敵のパターンは恐竜以外でも何回かありましたけど。そこら辺のプロットはまぁFさん没後1作目ってことで色々苦労もあったろうなぁとひろ~い心で受け止めることもできるのですが、1つ1つのセリフや演出がやたらとわざとらしいというか、クサくなってるのは非常に残念です。思ってること全部セリフにおこさないと気が済まない実写版キャシャーンもビックリです。とまではいきませんが。ここらへんの"ノリ"っていうんですかね。演出はなんかすごく変わったな、って個人的には感じます。



顔の感じとかキャラデザが藤子作品ぽくない
他に大きく変わったと思う点は2つあって。ひとつ目は芸能人の声優起用ですね。僕は別に芸能人が声を当てたって構わない派の人間ですが、一言喋るだけで"あっ素人だ"と思うような芸能人の起用はバカヤロウコノヤロウです。本作については非常にコノヤロウなやつでして。芸能人の声優起用は"大人層"を呼び込むためなんだろうと思うんですけど江守徹さんや早見優さんってこの時代の大人層をどれだけ呼び込んだんでしょうかねぇ。ていうかそもそもこういうのに呼び込まれる大人の方って一体全体どういう脳み(以下略

もう一点は主題歌です。まぁこれも芸能人の声優起用と一緒っちゃ一緒ですけど。オープニング主題歌はいつもの"あんなこといいなできたらいいな"の例の歌ですが、山野さと子さんではなく吉川ひなのさんが歌っています。気持ち悪いほどキーを落として尚且つ音外しまくりというすごく気持ち悪い感じの絶妙なハーモニーを生み出してくれています。ジャイアンリスペクトかな?
エンディングも同じく吉川ひなのさんで、オリジナル曲「ホットミルク」を熱唱されていますが、タイトルとは裏腹に聴けば聴くほど不安になるすごい歌声を披露しております。僕はバカがつくくらい真面目な学生生活を過ごしてきましたのでバカを商材にしていらっしゃるおバカタレント様については昔も今も大変アレでして、この当時ブレイクしてらした吉川さんについても当時とてもアレでしたので、僕がこの作品を嫌いになる要因を担っていると思います。



Fさんが亡くなられた後もドラえもんを後世まで残していこうというポジティブな考えからの試みだったのかもしれません。僕が穿った見方をし過ぎているのかもしれません。単なる一視聴者の僕には真相はわかりませんが、ただ個人的には、金のニオイばかりが感じられるちょっと愛することはできなかった第1作目です。

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